《Q》挨拶状の「句読点」を抜いたり「段落おとし」しないのはなぜ?

  • 《A》 縦書きの挨拶状の場合「句読点(" 、" や " 。")」「段落おとし(段落の始めに1文字分あけること)」は入れないのが正式です。これは古くは筆で書簡を書いたことからの慣わしだといわれています。
    当店の縦書き文例見本もほとんどが句読点抜き、段落落しなしになっております。
    特に仏事挨拶状やビジネスユースのご挨拶状は、格式張ったフォーマルな挨拶状ですから、縦書の挨拶状文例にはすべて句読点は入れておりません。
    しかし、近頃は若い方や教職や公務にあるお客様などから「句読点を入れて欲しい」「段落おとしをして欲しい」という要望も多くなって来ています。句読点入れや段落おとしをご希望の場合はご注文時にご指定ください。
    ※文字数によって行数が変わる場合がありますが、その際のレイアウト変更は弊社にご一任いただいております。

《Q》挨拶状の「私こと」「私儀」は何で小さいのですか?

  • 《A》 縦書きの挨拶状の場合「私こと」「私儀(わたくしぎ)」は、他の文章にくらべて小さい字で組版されます(横書きの場合は他の文字と同じ大きさです)。
    「私こと」と「私儀」は同じ意味です。(私ことの方が少し軟らかい言い方です。)「儀(ぎ)」は身内の事にも使います。
    儀の使用例としては、
    • 例1)死亡通知で “父 一朗 かねてより病気療養中の処”
    • 例2)会葬礼状で “故 ○○ 告別式に際しましては御繁忙中”
    • 例3)忌明け礼状で “さて過日 亡 ○○○死去の節には御繁忙中”
      そもそも、「私儀」とは遜り(へりくだり。相手への謙遜)の意味合いを持つ、自分を表す言葉です。
      話し言葉に変えれば「私個人に関して…」という感じですが、挨拶状印刷ではさらに「私個人の事で恐縮ですが…」という気持ちを込めて、行末に下げ、他の文章よりも小さい字で印字されてきました。
      当店も基本、この形で組版させていただいています。
      横書きやパソコン文書に慣れた方々にはバランスを乱すように見えるようですが、文字がおじぎをしていると考えて頂ければ分りやすいかと思います。
      もちろん小さくしないで印刷する事も可能です。「私こと」や「私儀」を他の文章と同じ大きさで印刷をご希望の場合はご注文時にご指定ください。

《Q》差出し日はいつにしたら良いの?

  • 《A》 「挨拶状を投函するのが月末だと、相手に届くのが翌月になってしまう!!差出日はいつにすれば良いの?」
    そもそも差出し日は「○年○月○日」と日にちまで書くことが望ましいのですが、近年は差出し日までは書かず、「○年○月」と差出し月までを記載するのが通例になっています。
    ただし、葬儀の折にお渡しする「会葬礼状」「葬儀お礼状」は「○年○月○日」と日にちまで記載します。
    会葬礼状の差出し日は、「告別式の日」を記載します。
    なお、一般的な挨拶状の差出し日は、基本は差出し月は書いた月を書きます。