周忌と回忌の違いについて

  • 一般的に故人が亡くなって、1年後の法要は一周忌、その次の年の2年後の法要は三回忌と言います。
    「回忌」は故人がなくなって行った葬儀を1回目の忌日として数えますので、葬儀が一回忌となります。そのため、1年後は二回忌、2年後は三回忌となります。
    「周忌」の場合は、「亡くなって1年後」は、「亡くなって1周した」ということになりますので一周忌と数えます。

    葬儀・・・(一回忌)
    1年後・・・(二回忌)一周忌
    2年後・・・三回忌(二周忌)

    しかし、周期を用いるのは一周忌のみで、それ以降は三回忌、七回忌、一三回忌と回忌を用いるのが一般的となっています。
    一周忌と三回忌は四十九日法要に次いで大切な法要となります。親族を招いて、規模の大きな法要を営みます。
    スムーズに執り行うために、なるべく早く準備に取りかかりましょう。遅くても2ヵ月前から準備をするのが望ましいです。

    日取り、場所が決まったら、招待客に、1ヵ月前には案内状を送り、返事をもらいます。
    参列者の人数が確定したら、会食、引き出物を準備します。引き出物は一所帯に一個でよいとされています。表書きは、「志」か「粗供養」、下に施主の家名を書きます。菩提寺へのお礼の表書きは、「御布施」となります。

    法事の際の服装は、施主側は略礼服を着用し、数珠を忘れずに持参します。 一周忌と三回忌は大切な法要となりますので、なるべくひとりの法要を営むほうが望ましいです。七回忌以降は同じ年に法要が重なった場合は、まとめて行ってもよいですが、法要を行う日は、あとに亡くなった故人の命日に合わせます。

年忌行事

  • 仏式では、年忌行事(一周忌~三回忌・・と続けていく事)を経て、最終年忌(五十回忌)の法事が終わると死者である「仏」が「神(氏神)」になるという意味合いがあります。
    死者は永い間祭られることで荒神から祖霊となり、そして30年~50年かけて氏神となるのだそうです。
    実はこれには諸説あり、
    「神様になる」
    「生まれ変わる」
    「個性を失い、祖先となる」
    などがよく聞くところだと思います。

    弔い上げをすると故人は祖先となり、その後は「個人」としての供養ではなく「祖先」という集合体での供養をするので、弔い上げ後には個人の供養の儀式はなくなるのです。